従来の清掃方法との違い

グリーストラップの清掃目安

グリーストラップは定期的な清掃が必要です。清掃しないままでいると、悪臭や害虫の発生、配管の詰まり、排水の逆流などの問題が生じます。

たとえばバスケットでキャッチしたゴミは毎日回収、表面の油脂もこまめに回収が必要です。また、グリーストラップ内の清掃は、基本的に1週間に1度、最低でも1ヶ月に1回は行わなければなりません。

「バイオ式」による
グリーストラップ清掃

バイオ式とは、薬剤の投入によりグリーストラップ内を清掃する方法です。バクテリアによって油脂や汚泥、さらには排水管のヘドロが酸化分解されます。また、薬剤に油脂を吸着させ、網などですくい取ることもあります。バイオ式は手軽な清掃方法であり、多くの店舗で採用されているグリーストラップ清掃方法です。

オゾン式とバイオ式の
違いとは?

グリースオゾナイザーは「オゾン式」の装置で、清掃の手間を大幅に削減します。

バイオ式の場合、薬剤により油脂を固まらせ、それをすべてすくい上げる必要があります。固まった油は重く臭いもありますので、心身ともに負担がかかりますし多大な時間が必要です。グリーストラップの規模にもよりますが、1時間以上かかることもあるでしょう。

オゾン式の場合、油脂や悪臭がオゾンに酸化分解されるため重く臭い水をすくい上げる作業が不要です。水中の固形物を取り除くだけであるため、清掃業務が数十分程度で終わります。臭い・汚い・きついグリスト清掃が短時間で終わるため、スタッフの負担を大きく軽減できることでしょう。

オゾン式・バイオ式の
メリットとデメリット

バイオ式 オゾン式
メリット
  • 油脂分の量など条件が決まっているなら、それに合わせて薬剤を投入することで効果が発揮される
  • 導入が手軽で使用も簡単
  • 臭い成分が酸化分解されて悪臭がない
  • 清掃頻度を少なくできる
  • 薬剤不要でランニングコストは電気代のみである
  • オゾン酸化分解後は酸素に戻るため、環境に優しい
  • 界面活性剤を酸化分解でき、洗剤の泡立ちを抑えられる
デメリット
  • バイオの代謝物により悪臭が発生することがある
  • 月1~2万円とランニングコストが高い傾向にある
  • 界面活性剤は酸化分解できない
  • オゾンはすぐに酸化分解され、持続性がないため、常時運転が必要
オゾン式
メリット
  • 臭い成分が酸化分解されて悪臭がない
  • 清掃頻度を少なくできる
  • 薬剤不要でランニングコストは電気代のみである
  • オゾン酸化分解後は酸素に戻るため、環境に優しい
  • 界面活性剤を酸化分解でき、洗剤の泡立ちを抑えられる
デメリット
  • オゾンはすぐに酸化分解され、持続性がないため、常時運転が必要

脱臭・害虫・清掃の違い

バイオ式 オゾン式
脱臭効果 効果なし
バイオ特有の臭いが発生する
効果あり
強力な酸化力で臭いの物質を酸化分解できる
害虫忌避 効果なし 効果あり
臭いを酸化分解する事で、害虫の誘引を阻止
清掃頻度 軽減可能 軽減可能
油脂を酸化分解するので軽減される
オゾン式
脱臭効果 効果あり
強力な酸化力で臭いの物質を酸化分解できる
害虫忌避 効果あり
臭いを酸化分解する事で、害虫の誘引を阻止
清掃頻度 軽減可能
油脂を酸化分解するので軽減される